ベニスサファイア リキュール
17世紀後半までのガラスは透明といってもやや灰色味がかっていてそれでも珍重されていました。
そこに衝撃を与えたのがイギリスで開発された酸化鉛を加えるクリスタルガラス。
その透明度、高い屈折率による輝き、金属音のような高い響き、持ったときの重厚感は格別です。
そしてもう一つ、鉛はガラスを物理的に柔らかくしてくれます。
そのため切子などのコールドワークはし易くなりますし、個人的にも手に取った時の感触、そして口にあてた時の感触がとても滑らかに感じられます。

近年は厳しい環境規制により、特にヨーロッパ圏で鉛含有のクリスタルガラスを扱う工場が激減。
オーストリアのリーデルなどは、鉛を含んだグラスのほうがグラス表面に微細な凸凹を生んでワインの香りを豊かにする(※リーデルホームページ参照)ということで継続して製造していますが、多くの工場が鉛の使用を中止し、代替材料であるカリウムやバリウム、チタンなどに移行しています。
鉛含有のクリスタルガラスは使用しても人体への影響はないのですが、製造時の工場からの廃液による環境汚染問題、そしてそれを防ぐための設備投資が大変なのです。

鉛含有のクリスタルガラスだったら何でも良いというわけではありませんが、残っていって欲しいものの一つです。

こちらはステムにブルーのガラスを閉じ込めたリキュール杯。
酸化鉛含有量24%以上のレッドクリスタル。
フランスの製造元では上記の環境規制によりすでに製造を止めてしまったので、当店でもあと10客程度を残すのみです。
リキュール杯と銘打っていますが、日本酒を注ぐのにも丁度よいサイズです。
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サイズは口径48mm、高さ118mm。
お値段は1680円(税込)です。


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by aizuyatokube | 2011-11-18 00:00
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